保険管理表、入力に手間がかかる?

こんにちは!
今回は“保険管理表あるある”の第一弾として、タイトルの通り保険管理表の入力作業について見ていきましょう。
保険管理表を作成する上で、保険代理店やセールス担当者の皆さまから、“入力に手間がかかりそう”というお声をいただくことがよくあります。
保険証券には、契約者、被保険者、保険金受取人などの“登場人物”に関わる情報のほか、保険会社、証券番号、保険期間、保障/補償内容、保険料など契約に関わる情報が多岐にわたって記載されています。
それらをエクセルやそれに類するシステムに入力していくのですから、保険管理表の作成に慣れないうちは大変に感じるかも知れません。また、同時に証券を読み取る力・・・経験や基礎知識も必要となります。
でも、私は断言します。
「だから気に入った」と。
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(どこかで聞いたことのあるセリフ・・・)
なぜなら、保険管理表に情報を入力する過程こそ、保険セールス担当者のスキルや販売力アップに直結するからです。
お客様から預かった保険証券の中には、見慣れない保険会社の商品や最新の保険もあり、入力するにあたってセールス担当者は否が応でも“分からないから調べる”という作業が追加されます。
今は過去の商品の約款まで検索できる保険会社も多く、調べて入力する過程で古いものから新しいものまで幅広く商品知識が身につきます。
加えて、その過程でご家族や会社が抱えている保険加入上の問題点・・・保障のダブりや保険の手配モレ、保険料の過多などこちら側が保険加入者様に提案し、解決すべき点が把握できます。これは、“提案力”にも直結します。
生損保グロスで提案する場合も、保険管理表なら一部の保険料が高くても他でカバーできれば“あなたに全てお任せします”というケースもあるでしょう。
では、もしOCR技術等が充実し、入力手間が省けたらどうでしょう・・・?
現在加入している保険情報が自動で一覧表示されたものを眺めてみても、単なる文字の羅列になるのではないでしょうか。セールス担当者としては、プロだからこそ顧客が加入している保険情報や提案内容をじっくりと検証しなければ、見直し提案の際に乗換募集の観点からもお客様にとって不利益を与えてしまうことにもつながりかねません。
また、最新のOCR技術等によりシステムに自動入力が可能になっても、間違いが無いか、保障/補償内容はどのようなものかをチェックするのはやはり「人」です。人を介在させて保険を販売したいのなら、人が関わる「セールスプロセス」の一つとして考える方が自然です。
便利さと不便は“紙一重”です。
OCR技術やAI技術がさらに進展し、利用者が増えて業界の商習慣が変わると、保険加入者様側で入力から保険の見直しまで全て完結できるようになり、お客様の購買代理たる保険セールスマンは“お払い箱”になるのではないかと私は考えています。“人の心”に触れる仕事しかこれからは残らないのです。
これらのことから、今回のテーマをまとめると・・・
“入力手間”は“手間”でなない
1.セールス担当者の商品知識をアップデートできる
2.保険見直しのポイントが明確になり、提案力がアップする
3.「人」が作業するから、「人」から商品が売れる
ということになります。
いかがでしょうか。
入力に慣れれば、きれいな保険管理表が出来上がる過程やお客様へ届けられる付加価値や喜ばれる顔を思い浮かべると手間が手間では無くなるのではないかと思います。